1999/11 NO.1


くらしをつつむ住まいの設計
赤木裕子住宅設計室
〒300-1152 稲敷郡阿見町荒川本郷1343-85
やさしさとゆとりのステージ
ケアプランナーゆう
TEL 0298-42-3027 FAX 0298-42-6601

赤木設計は15才
 早いものです。設立時幼稚園児だった子供は、2人とも大学生になりました。
 未熟だった私に初めて設計監理を任せてくれた勇気あるTさん、いろいろ至らない事もありましたのに、2件目の設計もやらせていただきました。(1件目は転勤のため手放した。) その後も多くの皆様方に支えられ、今日を迎えています。
『住む人の立場になって考える』
 このモットーは今も忘れていません。
リフォーム部門できました

誰もが安心して暮らせるように
ちょっとした工夫で
快適な住まいづくりを!

 ケアプランナーゆうは高齢者障害者のためのちょっとした工夫をする部門です。 
 最近の仕事は、台所と居間の改造をしたK邸。60歳代ご夫婦の住まいです。もちろん段差無し、勝手口も使いやすくひと工夫、自然素材いっぱいの明るい空間になりました。

赤木が設計を担当したお客様(独立前も含む)30名にアンケート調査をいたしました。その節はご協力ありがとうございました。



風を感じる 快適空間
つくば市 日比野光子様
 我が家の1階部分を大幅改造して一年余りが過ぎました。光と風のある住まいに造り変えたい…というのが改築の主な理由でした。
 赤木さんの提案はとても大胆なものでした。
 今その家に住んでみて思うことは“光と風”のある暮らしがこんなにも心地良いものか 空間の有り様がこんなにも時間の質を変えるものかということです。
 働くに良し くつろぐに良し
細やかな気配りのある家で、これからの老後の時間を過ごせること
 感謝しています。
日比野邸 改造後   1998年7月完成
台所の位置を変え 出入口を広げて開放的に!

11/21〜11/27 西山忠男さんの作品会を行います。
住宅もどうぞ・・ぜひ おいでください。  〈日比野様談〉



掲載
新・「住」「生活」情報誌
Kitchens & Baths No.142
ちょっと ひとこと
“生ゴミ処理”奮戦記
 今年8月、1ヶ月家事を仕切るハメになった時のこと。私は生ゴミ処理に悩まされました。捨てても捨てても溜まる生ゴミ。外のポリバケツに捨て、次のゴミの日を迎えたある日、そこでおぞましい物を見たのです。そうです、ウジがわいていたのです(ギャー)。
 この時「一体みんなはどうしているの?」の疑問。そこで、近所宅で実際の様子を見学させて頂ました。一人は、液体の堆肥ができる処理機を使用。これは安価なのですが、堆肥液・容器共に悪臭が有り、鼻をつまんでの作業だとか。もう一人は、ちょっと湿ったおが屑の様な堆肥ができる処理機を使用。こちらは、臭いもなく機械もスッキリ。
余った堆肥は燃えるゴミに出せるので、庭なしの家庭でも使っているとか。でも、ちょっと高額でした…。
 結局我家では、簡単でお金いらずの「土に埋める」を実行中です。実はこれ、赤木からの伝授。掘り返し防止のため深く埋め、目印をつければOK!次に埋める時は目印の横にINすれば良いとのこと。時間はかかるけど、間違いなく堆肥になり悪臭もでませんでした。でも、昔はみんなそうしていたとか。ハイテクばかりが良いとは限らないですね。見習わなければ…だって、もうウジにはこりごりですから…
小粒でもしっかり者 いつも前向き 探求心旺盛(根本)

ちょっとした工夫の話

 義父の在宅介護が7年目に入ったものの、まったく動けない父の移動には未だに四苦八苦の日々。抱えての移動ではサッシの溝でかかとを傷つけ(足が引きずってしまうのです)、車椅子での移動ではサッシの段差で一気に押すことができない…と、サッシのレールがネックになっていたのですが、赤木所長のアイデアで、外のスロープの延長に濡れ縁とサッシをカバーするスロープを作ったところ、これがgood!
以前に比べ、とても楽に移動ができるようになり、ちょっと自慢!!

寝たきりのお父さんを介護中 福祉に興味シンシン…(佐藤)

便利が不便

 私の母は84歳でこの世と別れました。笑ってしまうこと、声をあらげてしまうこと、沢山ありました。しかし今になってみれば、母は生活に追いついていこうと一生懸命だったように思います。
 便利な道具を使おうと奮闘している姿を何度も見ました。例えば、新しくなった台所で混合水栓のレバーの使い方がわからず、適当に触っているうちに水は出たものの、どんな状態で出たかわかりませんので、今度は止めることができないのです。
 私たちの回りには、便利なものが分厚い取扱説明書とともに沢山あります。この沢山の便利が不便を感じさせ、高齢者の自立を阻害してはいないでしょうか。
“ケアプランナーゆう”の仕事としては、喜ばれる便利、個人を尊重した便利を作り上げることが大事と思っています。

何でも屋さん! ちょっとした工夫を形にするのが担当(栗山)

スタッフ     ◆あかぎゆうこ  ◆さとうけいこ  ◆ねもとゆきよ  ◆くりやまとしひこ