2001/05 NO.5
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くらしをつつむ住まいの設計
赤木裕子住宅設計室
〒300-1152 稲敷郡阿見町荒川本郷1343-85
やさしさとゆとりのステージ
赤木住研 赤木裕子住宅設計室工事部
TEL 0298-42-3027 FAX 0298-42-6601

ボランティア活動
 4月に"ぴっころ"の発行を予定して、原稿も集まっていたのに,5月も半ばを過ぎてしまいました。
 今、〈土浦市いきいきネットワーク〉で企画をしている『(仮称)土浦テンミリオンハウス』という、高齢者のための活動施設の設置工事に関わっています。
 プランを考え、建築士会女性部会のグループで、何回も話し合いをしながら、設計図をまとめ、現在工事進行中!少ない予算の中でも、みんなの熱意を結集することにより、「夢が現実になる?」ことを学んでいます。
備えあれば・・・・
 M邸に手すりを取り付けました。5年前に私が設計をしたお客様です。当時は大変お元気だったM夫妻ですが、狭いながらも段差なし、壁は板張り・・・私も遠慮がちにいくつか提案をしました。
 過日お電話があり、この一年くらいで、ご主人の体が急速に弱り、歩行困難とのこと。同居している娘夫妻とも相談をしながらの手すり付けとなりました。下地が準備してあったので比較的簡単に取り付けができ、思いのほか早く役にたってしまったことは残念ですが、将来を見越した設計は大事だと、あらためて実感しました。

高村様はご夫婦とも大学の先生です。
6年前にKホームの紹介でリフォームの設計を
やらせていただきました。
シックハウスの問題等、勉強もさせていただきました。
今回原稿をお願いしたところ、長編を書いてください
ましたので、何回かに分けてご紹介いたします。
我が家のバリアフリー
土浦市 高村義親さま
1. 両親との同居が始まる

 私の妻の両親は山形県の新庄市に住んでいた。
 義父は、一水会の会員で、毎年、秋には100号の油絵を出展し、61才の時には、絵を描きたい一心から、単身パリに渡った。「一句もわからずフランス語」の身でありながら、約一年間パリに滞在し、多くの油絵やスケッチを描いて帰国した。
 帰国してから、義父は持病の喘息に加えて、何かと病気になることが多くなった。特に、冬に病気になることが多かった。豪雪地帯として知られる東北の厳しい冬は身に堪えるようになってきた。義母もめまいと耳鳴りに悩まされており、義父が病気になるとその看病もままならなかった。そのため,新庄からSOSが発信される度に、妻が看病に出向いた。妻はフルタイムの仕事を持っているので、日程のやりくりは大変だった。
 義父が65才の時に、家内は両親を説得して、我が家に連結して「土浦別宅」を建てさせることになった。私の家は現在の土浦市木田余にS38年に建てた29坪の小さな平屋であったが、幸い敷地は広かった。両親の新築した家は洋寝室10畳、和居間8畳、DK4.5畳、トイレのこじんまりした家だが、老夫婦が独立して生活できるように設計した。
 その折に、私の家も、リビング12畳に隣接して和室と妻の家事室を増築した(第1回のリフォーム)。増築した和室はリビングの床面よりかまちをつけて一段高くした。冬はこの和室にこたつを置き、夕食はそこで両親と一緒に摂るようになった。
 私たちはこのリフォームを大変気に入っていた。リビングに隣接して段差をつけた和室を配するのは流行でもあった。しかし、このわずか、10cmの段差が、後日、足の衰えた義父にとって大きな障害になるとは想像も出来なかった。  (つづく)


 最近のできごと 
介護生活と仕事
 おじいちゃんの介護が始まって8年。
 「すご〜い大変でしょう?仕事もしているの?」と(不思議そうに)心配してくれます。でも私は、仕事をしてきたおかげで、介護が続けられたとさえ思っています(所長に感謝)。逆に仕事が息抜き(所長ごめんなさい)になっていたかもしれません。というのも、時間はかかりましたが、現実を受け止め、私自身のバリアを取り払い「自分がどうしたいのか」をはっきりさせて、家族との話し合いの中で、介護の体制を作ってきたからです。
 介護に限らず子育てや…家造りもそうですが、その時々で、まず「自分がどうしたいのか」をはっきりさせ、経験者や専門職の方に心を開くことによって、また更に良き理解者或いは協力者との出会いがあるように思います。今は高齢者や障害者を取り巻く環境は良くなりつつあります。いつその当事者になっても先のことさえしっかりしていれば何も怖くないと思いますが、みなさんはどうお考えですか?
(佐藤)

介護者の会『まいんどさぽーと』の代表です。
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24時間換気システム
 数年前から話題の24時間換気について、リポートしてみました。これは、基本的に窓等からではなく、機械で空気を循環させ換気するもの。「窓が開けられないのーっ?!えーっ、苦しそう」というのが第1印象でした。
 最近このシステム完備のマンションへ引っ越した友人に、住み心地を聞きました。彼女は遊び盛りの男の子(2歳)と、旦那様との3人暮らし!以前の2DKから3LDKの広々空間への引っ越しでした。
 単純に電気代がかなりUPしたと思いましたが、なんと!あまり変わらないそうです。また、気密が良いので、外の騒音が全く気にならず、お昼寝中に起こされることもない。それと、逆にこちらの泣き声にハラハラする事もない。これが、一番助かった、としみじみ語ってくれました。
 ん〜、母の視点って違うなぁと、感動してしまいました。

追記:苦しくもないそうです…
 (根本)

それはよかった!高気密高断熱もとりようですね。

土浦市 I邸

大きなテーブルと
2つのシンク
2階には
ミニライブラリー
収納も充実した
OMソーラーの家
1993年竣工


ニューハウス掲載
・・やすらぎ・・
 3月も半ばを過ぎたある日、ボスから電話
 「館山からお花を貰って来たので取りに来て!」
(こんな命令口調ではなかったですよ。赤木)
 早速参上すると、花屋さんかと思うほどたくさんの花・はな・花・・ 酔うほどの花の香りです。
 ポピー・ストック・スターチスと山ほどいただき、家に戻って大きな樽にさしておくと、お花大好きなかみさんと娘は花瓶に差し替え、家の中を飾り、残りたくさんの花も、次の日には友達や職場へと消えてしまいました。
 家中に飾られた花は、みんなが家に戻るたびに、春のかおりをプレゼントしてくれます。
 自然が与えてくれる《やすらぎ》を大切にしたい春の便りです。         
(栗山)

せっかくの春の便りが初夏になってしまった・・・
すみません、くりやまさん。
私の姉は、房総館山で花づくりをしています。
お彼岸で実家へ墓参りに行った際、本当に売るほど貰って来たのです。作るのはたいへんみたいです。


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